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2019年2月22日金曜日

スイミングのログ 2019/02/06-2019/2/21. 肩甲骨はピストン。腕は車輪。Google+のこと

昨年から見聞きしていたが、Google+がサービスを終了するそうだ。残念に思う。

私としては、コレクションを使用して、自分の好きなことや運動のログを残すのに重宝していた。文字数に制限のないところがTwitterよりも投稿が簡単で、タイムラインのように自分の投稿が流れ去ることもなかった。さらには、ほとんど見るだけに終わったが、ランニングのコミュニティからは、運動をするモチベーションを貰った。コーヒーコミュニテからは、インスタ映えとは違う、日常の中の一コマなのだろうな、と感じる飾らない写真とコメントにホッとさせられた。悪く言えば「ダサい」のかもしれないが、「肩に力の入っていない感じ」が心地よかった。

思いがけずよかったのは、アマ・プロを問わず、世界中のフォトグラファーの写真をたくさん見れたことだ。風景写真と建築写真に心を動かされることが多々あった。それらを「いつ見ても何かを感じられるものを」という副題をつけた写真コレクションにあつめていたのだが、それらは今見返しても本当にいい。

というわけで、継続して使用したいサービスであったが、無くなるものは仕方がない。

そういうわけで、これまでGoogle+に投稿していた運動のログを、こちらでやることにする。と言っても、ブログ投稿はGoogle+ほど手軽ではないので、基本は、最近購入したガーミンのガーミンコネクトアプリでメモしておいて、「これは見返したいぞ」と思う気づきを残しておきたい。


2019/02/06 水曜日
クロール 1000m バタ足300m インターバル200m

2019/02/08 金曜日
ほぼ連続クロール2000m バタ足350m サウナ15分

・メンターとの邂逅

肩が回ってないからしんどいしスピードが出ない。腕がだるくなるのは肩が回っていない証拠。肩甲骨を寄せたり開いたりして肩を動かすこと。そこがクロールの原動力。肩は体幹にある小さい筋肉なので疲れにくい。腕は大きい筋肉なので疲れやすい。泳ぐということは必ず前に進んでいるので、肩をぐっと前に回して、進んでいくスピードよりも前に肘を出していかないと肘が立たない。肘が立てばそこがキャッチになって、その後スパンとフィニッシュに向かう。それがスピードになる。肩を前に出して水に乗っていく感じ。そのときに、お尻が下がらないように気をつけること。とにかく、結果的に肩が回っているのだが、動きの意識としては肩甲骨を寄せたり開いたりしている。その動きに気をつけること。水泳が体幹を使うスポーツだということはそういうこと。従って(体幹を使用するということは)、肩の先にある腕、股関節から先の脚の力は抜いていてよい。

2019/02/22 月曜日
クロール 35分 1500m バタ足150m バタフライ200m ドルフィン潜水100m サウナ15分

前回、肩を使うことを教えてもらい、肩をほぐす練習をしてしてきたのが功を奏した。体幹で泳ぐ、腕や脚の疲れない泳ぎがわかってきた気がした。ただし、体幹で泳いでいるつもりなのに、体全体がバタバタしている気もした。今後の課題。

2019/02/21 木曜日
あまりスピードに乗れなかった。肩甲骨の寄せを意識している分、肘を前に出して立てていく、が出来てないのかも。身体の疲れも感じた。リカバリーが足りないのかしら。つまりは睡眠が足りないのか。時間的には昨夜はよく眠ったが、睡眠が浅いのか?風呂でじっくり温もるなど対策を考えてみること。

2019年2月10日日曜日

田中芳樹 ラインの虜囚 



  ラインの虜囚 (講談社文庫) [ 田中 芳樹 ] 

 だいぶ前に買っていた『ラインの虜囚』を読了。

 田中芳樹さんの作品は、子どもの頃、『創竜伝』に手を出したが(CLAMPが挿絵のやつ。CLAMPも当時流行っていた。世代がわかる話です)、ハマらずに読むのをやめた記憶がある。とにかく主人公の名前がいやだった。三男の名前が終(おわる)とか四男の名が余(あまる)とか真っ先に抵抗を感じたのだ。
 『銀河英雄伝説』は楽しんだ。ヤン·ウェンリー提督が好きだった。話の結末は知らないか忘れてしまったので、いつか手を出してみたい。数年前のアニメでは『アルスラーン戦記』も楽しんだ。ヤシャシーン!

 さて、そんな風な特に田中芳樹ファンでもない私がこの本を購入したのは、ひとえに「鶴田謙二さん」が挿絵を担当していたからだ。もうそれだけで即購入だった。

 物語にあまり複雑なところはなく、文字数も少ないので、さっさとストーリーは進んでいく。カナダからフランスにやってきた、健全な魅力をもつ少女が負った使命を、おじさんたち三人が助太刀するというのが大筋だ。おじさんたちの大人の知恵と思考、大人の振る舞い。けどちょっと少女にはタジタジするところもある。というのがおもしろいし、読んでいて不愉快なところがなくて安心した。諸手を挙げて小学校中学年くらいにオススメできる本だ。
  
 私ごとだが、昨今「小説家になろう」に投稿されているファンタジーもの(ジャンルには詳しくないが、異世界もの、なりあがりもの、やりなおしもの、ハーレムがあるとかないとか云々)を乱読していた。そこで感じる「なんだかなー」といった感じ。ちょっと白けるというか、気味が悪いとさえ思う感じ。言い換えると「男性に対するご都合主義的なところ」にいささか食傷気味だったので、『ラインの虜囚』が持つ登場人物たちの思考の健全さと、主人公以外の複数の登場人物たちにも重層的な魅力がある、というのは、小説としてはしごく真っ当で王道なものですが、ネット小説のやり方に浸っていた私には新鮮に感じた。

 何よりやはり、鶴田謙二さんの絵はいいよね。おじさんたち三人と主人公の少女が初めて卓を囲んで話し合うシーンの絵。一発でそれぞれのおじさんたちの「その時の気持ち」と「それぞれの性格」がわかる気がした。

 馬に乗って、少女がパリを出て旅立つシーンの絵は、異時同図法というのかな(絵巻物でよく見るやつ。一つの絵に主人公が複数いて時間の経過を表している)。それを見たときは、その手法がどうこうというよりも、「ここ(このシーン)を挿絵にするのかー!」という驚きがあった。映画ならば必ずあるようなシーンかもしれない。主人公たち仲間が旅立つ時に彼らの目の前に広がる大地を写すシーンとか。例えば、ロードオブザリングの映画では、峻険な峰を旅する仲間を空から俯瞰する写し方が何度かあった気がする。そんなシーンを絵で描いた感じがした。そういう場面の役者の表情には、見知らぬ異国を歩く恐れや旅に対する不安、だけどやるんだ!という決意や意思が表れている気がする。それを鶴田謙二さんは1ページで表現した、という印象を持った。もっと絵にしやすい場面(例えば、大乱闘シーンや火が燃え盛る場面とか)がありそうなのに、数少ない挿絵ページにこの場面を選ぶ感じ。挿絵が出てきた時にすごく刺激的だった。やっぱ鶴田謙二はいいよ。ちょくちょく絵を見たくなる。
 
 というわけで、鶴謙ファンなら既にお持ちであろう『ラインの虜囚』。本棚に置いておきたい本だ。、そのうち子どもたちが手に取ってくれたらよいなと思う。


 内輪話になるが、この本を読み終えた私が「子どもたちにもすすめられるよい話だったよ」と妻に伝えると、「どういうお話なの?」という会話になった。その時に発覚したのだが、妻はずっと『ラインの虜囚』ことを、『LINEの虜囚』だと思っていたそうだ。私にしては珍しくSNSのことについての小説を読んでいるのかな、と思って見ていたそうだ。それを聞いて思わず「LINEじゃなくてライン川のラインや!」とツッコミをいれてしまった。なんだろう。表紙の絵はオンラインゲームを表したものだと思っていたのだろうか。言われてびっくりの話だったし、思わず笑ってしまった。